【第11話】ツインレイの再会 別々の道を歩いていた私たちの運命が動き出した日

蜜ストーリー

 

 

 

こんにちは!ミツです♪(←私のプロフィールはこちらからご覧いただけます)

 

 

舞台開始から約2時間30分が経過し、カーテンコールが始まりました。
たくさんの出演者が入れ替わりステージに登場し、客席では流れる音楽に合わせて手拍子をしていました。

 

私とナイト様もこの舞台のしきたりに合わせ、手拍子をしていました。

 

私たちの出逢いのきっかけは吹奏楽団ということで、リズム感よく手拍子をし、最高の舞台を観れたことに感謝の気持ちを込めていました。

 

 

それにしても流れて来る音楽は頻繁にテンポが変わり、手拍子のリズムも変わっていきます。

 

 

そんな変わる音楽でも、客席のお客様はテンポよく手拍子をしているではありませんか( ゚Д゚)

 

(まぁ、この舞台はD君ファンの方が多いだろうし、予習は入念にしてきているのだろうな)

 

そんな風に私は思いました。

 

 

そして出演者全員が登場し、挨拶が終わった頃、

 

 

急に、

 

 

観客全員が、、、、

 

 

 

立ち上がったぁぁぁぁ( ゚Д゚)!!!!!

 

 

えっ!??

 

 

ナニナニ???

 

 

私とナイト様以外の観客が何の前触れも合図も無く一斉に立ち上がり、

 

 

このホールの中で座っているのは私たち2人だけだろう、と感じるほど驚き、
私たちは思わず顔を見合わせて、

 

 

「…………???これ立つ感じだねwww」

 

 

と二人でキョトン顏をしながら立ち上がり、手拍子を続けました。

 

 

この時はお互いにホントにキョトン顏で空気を読むことで精一杯でした。

 

まるで寝起きドッキリを仕掛けられたかのような気持ちの私たちでした。
(昭和を生きた方はきっと、スタードッキリ㊙報告ってご存知ですよね!??www)

 

そんなまさかのハプニングもありましたが、無事に終演を向かえ、私たちは会場を後にしました。

 

 

この日ナイト様は自転車で会場まで来ていたため、

 

 

「自転車を取って来るからちょっと待っててね!!」

 

 

と暗い街中に消えていきました。

 

 

会場前にはステキな公演を観た方々の熱気で溢れかえっている中に、急にポツンと一人取り残された感じがして少し寂しい気持ちになりました。

 

そんな周囲の状況を見渡しているうちに自転車というよりお洒落なロードバイクを押しながらナイト様が戻って来て、

 

 

「お待たせ!行こうか!」

 

と、私たちも舞台の余韻に浸りながら会場を横目に歩き始めました。

 

 

時間は21:00を少し過ぎた頃。

 

自宅まで1時間以上かかるため、

 

 

(どうやって帰ろうかな~?というか久しぶりにナイト様に会って舞台だけ観て即解散って申し訳ないかな?でも帰りが遅くなってダンナに申し訳ないし。ナイト様はどうするつもりだろうか??)

 

 

と気になり始めました。

 

するとナイト様が、

 

「この後どうする?」

 

 

と絶妙なタイミングで聞いて来たので、

 

 

「ん~どっちでも…」

 

 

という微妙な返しをしました。
(こう言われたらすごくイヤ~~~~な感じですよねw)

 

 

早く帰らなきゃいけない気持ちと、久しぶりに会ったナイト様と舞台の余韻を楽しみたいという揺れる気持ちがありました。

 

私の脳内で思考がグルグルしていた一瞬の出来事でしたが、ナイト様は

 

 

「じゃ~軽く食事でも取ろうか!」

 

 

と言い、私は

 

 

「うん!」

 

 

とだけ言ってナイト様の横を歩きました。

 

ナイト様と出逢って10年以上経っていましたが、2人で肩を並べて歩く、しかも夜の闇の中という世にも奇妙なシチュエーションは初めてでした。

 

 

それと同時にある違和感を感じていました。

 

それは、

 

 

 

 

初めて肩を並べて歩くのに、なぜだか違和感を感じない。
というか落ち着くし、しっくりくるのはなんでだろう?

 

 

 

そんな風に思ったのでした。

 

でもきっと舞台の後出し、夜だし、なんか自分自身のテンションが上がってるんだろうな~。
さりげなくエスコートすることもうまいしね!

 

内心そんな風に思っていることは一切口にはせず、ただ何となく舞台の感想などを言いあいながら並んで歩く私たちなのでした。

 

 

「あっ、ココでいい??」

 

 

ナイト様が指さした場所は、なんとも店構えがお洒落な雰囲気のお店でした。

 

見せの近くにナイト様の自転車を置き、二人でお店の中に入って行きました。

 

店内はほんのり薄暗く、居酒屋とは違って紳士淑女が華麗に談笑していました。
(田舎在住歴が長い私には、お店もお客様もキラキラ眩しく見えていたのでしたw)

 

仕事帰りの紳士淑女が集っていたので、大きなテーブル席が空いておらず、小さめの二人掛けの丸テーブルの席へと案内されました。

 

「いやぁ~こんな時間でも結構たくさん人がいるんだね~」

 

とメニューをサッと開きながらナイト様が話し始め、

 

「うん、そうだね!あぁ~何飲もうかな~」

 

と色気より食い気の私はメニューをガン見してましたwww

 

二人で爽やかな柑橘系のカワイイサワーを飲んだことを記憶しています。

 

食事はウインナーの盛り合わせ、小ぶりのピザや唐揚げなどをつまみながら他愛もない会話を楽しんでいました。

 

共通の友人の話で盛り上がり、互いの仕事の状況、ナイト様の子供のこと、お互いの夫婦のことなど…。

 

ナイト様は生まれたばかりの自分にソックリなお子さんをとてもかわいがっているようで、嬉しそうに話しをしていました。

 

そして私もこんな質問をしたんです。

 

「奥さんとはどう?」

 

もちろんこの時の私はナイト様をツインレイどころか恋愛対象として見ようとも思ってもいなかったので、仲の良いステキなナイト先輩に対して質問をしてみたのでした。

すると思いもよらぬ返事が返って来ました。

 

「うん、30歳過ぎた女性と付き合うということは、それなりに責任を伴うよね…」

 

…と返って来たのでした。

 

 

私はその言葉の意味が全く理解出来ず、

 

 

「えっ?どういうこと??」

 

と聞くと、

 

 

「女性はやっぱり出産とかもあるし、30歳を超えたら付き合う男性としても結婚をするという責任を持たなければいけないからね。僕は結婚とかあまり考えたことが無かったのだけれど…泣かれてね…責任を果たさなければと覚悟を決めたのよ。」

 

 

 

私のこれまでのナイト様のイメージの中にも結婚して家庭を持つというイメージが全くなかったので、そんなナイト様が結婚したのだから、よっぽどステキな奥さんで、ナイト様が熱烈にアプローチしたのかと思いきや、
そういうわけでもなく、プレッシャーに耐えかねて責任を果たすという形での結婚だったことに驚きと、意外に古風でマジメなところがあったのだなとこの時気が付きました。

 

 

「そうだったんだ!!」

 

と私も何と言葉を返せばいいのかわからず、少し暗めな声でそう返しました。

 

 

「うん、でも親のためにもそろそろ身を固めた方がいいと思うし、孫も見たいだろうからね!だから結婚式は新婚旅行も兼ねてハワイに招待したんだよね!そうでもしないと海外なんて行くことないだろうからね!」

 

「ハワイに招待なんてスゴイね!!」

 

「そうだね、これぐらいしか親孝行出来ないからね。んで、今住んでいるのは嫁の実家の近くの賃貸に住んでいるんだよ。嫁もその方がラクだろうし、そうじゃないと僕の自由はなくなるからね。」

 

高校を卒業してから実家を離れて暮らしていたナイト様は、ただの自由人だと思っていた私だったが、長男としてしっかり両親のことも考えて自分の人生を考えているのだなと思ったのと同時に、

 

 

ホントに自分が選びたい道だったのかな?

 

ということでした。

 

現実の世界とは裏腹にホントは違う世界を見ているようなナイト様を私は感じました。

 

「まぁ、僕の話はいいんだけどさ、ミツちゃんはどう?夫婦関係。」

 

 

と逆に質問され、

 

「あぁ~実は妊活しても全然出来ないし、2回流産して、いろいろ検査してもどっちも何も問題ないんだよね~。」

 

「あぁ、そうだったんだ、それは中々辛いよね…。ダンナさんににんにく、スッポン、マムシでも食べさせる!??」

 

と少し暗い雰囲気を察してか、面白おかしく返してくれ、場の空気が明るく笑いに包まれたようでした。

 

「それ効くのかな!??」

 

「まぁ、実験としてやってみてもいいんじゃない!でも、まぁ、あんまり考え過ぎずに楽しむことだよ!忘れた頃に出来ることもあるし、産まない選択をしている夫婦も今は多くいるしね!」

 

「そうだね!ありがとう♪」

 

「というわけで、この場は舞台に誘ってもらえたし、久しぶりにミツちゃんとゆっくり話せて嬉しかったからおごらせて!っていうか出産祝いも頂いたのにこれだけだと悪い気がするから、また後日改めてお礼をさせて!!」

 

「えっ!?いいの??じゃ~ごちそうさまです♪」

 

「こちらこそいい舞台観れて良かったよ!ありがとう!!」

 

「うん、ありがとう!!じゃ~またね~♪」

 

「遅くなっちゃってゴメンね!またね!!」

 

 

こうして私たちの運命の再会の日は終わったのでした。

 

つづく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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