2015年1月。
私は元夫の転勤で地元から離れ、少し大きな街に住んでいました。
身内も友人もいない街で、毎日自宅でぼんやりと時間が過ぎ、帰宅の遅い元夫の帰りをひたすら待つだけの生活を送っている私はこれでいいのだろうか??
という疑問を抱くようになり、電車で10分程のところにある写真館で扶養の範囲内で働いていました。
そんなある日、大のアイドル好きなKちゃんが
K「ミツさん…ムリなら断ってもらって大丈夫なんですが、ちょっといいですか??」
ミツ「ん??どうしたの」
K「実は私が行こうと思っていたアイドルD君の舞台のチケットが余ってしまったのです。中々取れないチケットなので、お譲りしようかと思うのですが…」
ミツ「えぇ~~~?あのD君の舞台なんて中々行けないし、歴史ある舞台だから私も興味あったんだよね!!行こうかなぁ~♪」
K「ホントですか???でも実は同じ日の講演で2枚チケットがあるんです。隣同士の席なんですけど、さすがに2枚はいらないですよね??」
ミツ「2枚!!!?日程は?」
K「えっと…3月5日で平日の夜です!!」
ミツ「おぅ!!!平日の夜に一緒に観に行く人はいないしなぁ~。ん~どうしよう。」
K「あっ!じゃ~ミツさんお1人でも大大丈夫ですよ!!」
ミツ「ホント!!?じゃ~お願い♪私の方でも誰か一緒に行けそうな人探して見つかったら連絡するね!!」
K「ありがとうございます♪」
Kちゃんとはこんなやり取りをしたものの、チケットは1枚12,000円。決して安い値段じゃない上に平日の夜、場所は私の自宅から電車で約1時間の都心部。
うむ。この案に乗ってくれる人は果たしているのか!??
とりあえずイケメンアイドル好きな母に連絡してみようと思い電話をしてみましたw
ミツ「D君の舞台のチケットが1枚あるんだけど一緒に行かない??」
母「えぇ~~~観たいけど、一人で都心に行けないからムリ~~~」
ミツ「だ…だよね…ありがとう!!」
やはり母が田舎から大移動してくることにはムリがあったのです。
ん~じゃ~夫に聞いてみよう!!
夫「えっ?平日の夜とかムリに決まってるじゃん!!」
即答…( ゚Д゚)
うむむむ。
ここまで来たら誰か一緒に行ける人を探したくなってきた!!!
脳内から思いつく人を探す探す探す…
あっ!!!!
音羽メンバーだった、桐ちゃんとナイト様が舞台の会場から比較的近い所に住んでいるし、仕事帰りに来れるかも!!!
でも桐ちゃんの仕事が終わるのは遅い時間だし、ナイト様は子供が生まれて数か月だから、遅い時間に出歩いて、しかも12,000円という金額を払うだろうか??
んんん( ,,`・ω・´)?
迷った結果…
ナイト様に連絡をすることにしました。
当時ナイト様とはSNSで繋がっていたため、DMを送ることにしました。
ミツ「こんばんは♪突然ですが、3月5日の18:00~D君の舞台のチケットを譲ってもらえそうなので、もし良かったらご一緒にいかがですか?チケット代が12,000円なのでどうかなぁ~と。」
ナ「その日とその金額で大丈夫だよ!!法被とかウチワを持ってかなくても大丈夫かな…」
(えっ!??今大丈夫って言ったよね?即答だし、ホントに大丈夫なのか?この人??いろんな意味でw)
ミツ「詳細確認しておきます!!!」
ナ「ありがとう(*´▽`*)」
これは実際のやり取りなのですが、ナイト様と私はそこまで頻繁に連絡を取るような間柄でもなく、年齢的にも6歳上のナイト様ではあるので、一応ちゃんと敬語を使っている私でした。
それにも関わらず、法被やウチワと最初から斜め上を行く会話のセンスは昔と変わらずで、私も気楽にメッセージを送ることが出来ました。
でも、ナイト様とは2人で出掛けたことなど無く、誘ったのはいいけれどどう接していいのか迷う自分もいました。
と言うのも、元夫にも
「ナイト様は男性としてステキな方だからいつか仲良く出来るといいね♪」
と話していたほどで、元夫も
「確かに自分が女だったら爽やかで知的だし、ナイト様好きになるなぁ~」
と同性からも好感を持たれるような人物だったからです。
その時の私はもちろん愛とか恋とかそういう感情はなく、私なんかが簡単に近づけないような遠い存在だと思っていました。
わかりやすくお伝えするならば、
彼が通れば女子たちが
「キャー♡ナイト様♡私とお食事に行きましょ~♪」
「こっち見て笑って~♡はぁ~とろける~~~(/o\)」
と言われるような英国の王子様。
私はいつもキャーキャー言われている王子様を遠くから見ているだけの王家の庭掃除担当スタッフ。
王子様と会話をすることはもってのほか!目を合わせることなどもないのです…
…という妄想ストーリーが浮かぶぐらい遠い存在だと思っていました。
(それなのに誘う私もどんな神経してるんだw)
(というかこの妄想ストーリーは中々イタイなwww)
話を戻しまして翌日、
ミツ「チケットは私の自宅に送ってもらう予定なので当日持ってきまぁ~す(^^)/」
ナ「ありがとう、ミツちゃん!予習しないとね」
ナイト様の人としてどこがステキな王子様かと言いますと、
・絶対名前+ちゃん付けで女性を呼ぶ
・人の悪口は言わない
・いろんな考え方に寛容である
・スマートである(下ネタもスマートに繰り出すというチャームポイントも持ち合わせておりますw)
元夫からは
「おい!」とか「お前さぁ~」
と言われていて、私自身何の違和感もなく受け入れていたのですが、改めて男性に名前で呼ばれることに少しの喜びを感じている自分がいました(#^.^#)
(うん、やっぱりナイト様はステキな人だよね!久しぶりに会うのは楽しみだな♪)
とみんなの憧れの先輩と会えることにシンプルにワクワクしていました。
そして舞台の
2日前、
ミツ「こんにちわわ♪気がつけば明後日ですね!!どーしますー??開演ちょい前に現地集合!??」
ナ「そうだね、17時45分に現地集合で大丈夫だよー。お金持ってかないとねw」
ミツ「了解ですっ!!お金お願いしますっ!!忘れたら下着を売ってでも払ってもらいますからw」
ナ「いかん、下着ではきっと足りないわ(*´Д`)」←必殺スマート下ネタ!!!
という謎の不思議なやり取りをして当日を迎えるのでした。
つづく…
第8話をお読み頂きありがとうございます♪
予期せぬ協力者であるKちゃんですが、実は仕事以外で2人で遊んだりすることは無かったのですが、このようなまさかのチケット購入依頼があり、えぇ~~~?となったのでした。
でも人生には同じように不思議なタイミングで思いがけない人がチャンスの神様として登場してくるもので、そのチャンスを掴むかどうかはあなた次第ということでもあります。
えっ!??と思うような出来事の時こそ、次に繋がるチャンスがやって来るものです。
あなたはチャンスの神様をしっかりつかまえることが出来てますか??
第9話をお楽しみに♪
コメント
蜜さま。
akiと申します。
trueheartsさんのサイトを見てまして、サイドストーリーをみて当時から応援してました。
trueheartsさんいわく見目麗しい蜜さまですが、表面とは裏腹の内面とのギャップの心理描写が、ユニークで面白く、見目麗しいお姿と合わせファンです。
僕もツインと思う人がいて、初めて会ったのは、会社の同じ部署に配属されてからなんですけど、初めて会った気がしなくて心奪われていきました。話してると「楽しいな〜」と心から感じるし、タイプとしては失礼ながら一般的には性的な要素はあまり感じさせないはずの方なのに、僕の性的な興奮がハンパないという経験をし、なんなんだろうと。
その後色々あって距離的に離れた部署になってしまいましたが、はなれたその間ずっとエネルギー交流がありまして、そんなことから特別な繋がりを感じてました。(蜜さんはエネルギー交流ってありましたか?)
しかし数年が経った後、距離的にかなり近い部署に配属になったんですけど、廊下であっても、目も合わせてくれない、会話もしてくれないんです。んー嫌われてる?自分の思いは思い過ごし?な感じです。どうなんでしょ?
蜜さんのこと応援してます、次のエピソード楽しみにしてます。を書くつもりが、なんか自分のこと書いちゃいました。
長文失礼しました。
体に気をつけがんばってください。
akiさん、コメントありがとうございます♪
TRUEHEARTSさんのサイドストーリーからご覧頂いているとはありがたい限りでございます〜☆
えぇ、ちょっとオヤジギャグとか大好き過ぎて、心理描写が少し(いや、だいぶ?)クセが強いのですがそこも私らしさだと思ってます〜w
akiさんもツインさんにお会いされているのですね!
目も合わせてくれなくなるとちょっと寂しいですよね(+_+)
だからといってツインさんの事がキライになったりします!?
まずはakiさんがツインさんとどうなりたいか?を考えるといいですよ♪
私はエネルギー交流というのがよくわからなかったのですが、後から振り返るとアレかな!?と思うぐらいですw
今を生きてるならエネルギーよりリアルに感じたいでしょ!??
次のエピソードも書き途中なので、また時間を作って仕上げますね^_^
ありがとうございま〜す☆